ストーリーのネタバレ
クリア後の世界
ラスボスを倒し、エンディングを見終わると、クリア後の世界が始まります。ドラクエ11のサブタイトルである「過ぎ去りし時を求めて」というのは、ここから始まります。
ここでは、クリア後の世界のエンディングを真エンディングと呼びます。ストーリーの根幹部分のネタバレを大量に含んでいますので、必ず真エンディングを見た後でご覧ください。
世界の始まりから主人公誕生までのストーリーの流れ
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1.聖竜が邪神ニズゼルファに敗れる
2.聖竜が命の大樹に身を変える
3.命の大樹が大地と命を生み出す
4.勇者ローシュが生まれる
5.ローシュがウラノス・セニカ・ネルセンを仲間にする
6.ローシュがニズゼルファを倒す
ニズゼルファの影響でウラノスに悪の心が芽生える
7.ウラノスがローシュを殺す
8.ウラノスがニズゼルファの力を奪ってウルノーガとなる
9.セニカがニズゼルファを封印して宇宙へ遠ざける
10.ウラノスの善の心が預言者となる
11.セニカが過去に戻ろうとするが力尽きる
セニカが時の番人となる
12.ネルセンが次の勇者のために試練を用意する
13.ユグノア王家に勇者のアザを持った主人公が生まれる
14.勇者の誕生について四大国会議で話し合う
デルカダール姫のマルティナもユグノア城を訪れる
15.ウルノーガが魔物を引き連れて勇者を襲う
16.ウルノーガがデルカダール王の体に乗り移る
17.デルカダール王がユグノア王を暗殺する
18.デルカダール王が勇者を悪魔の子と宣言する
19.勇者とマルティナを逃がすためユグノア王妃が犠牲となる
20.川に落ちたマルティナが勇者を手放してしまう
21.マルティナをロウが救う
22.イシの村に赤子の勇者が流れ着く
黒いヨッチの正体
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黒いヨッチは、オープニングや重要シーンに登場します。この黒いヨッチの正体は、ニズゼルファの魂か何かです。
ニズゼルファは、ウラノスに力を奪われた上にセニカに封印されてしまったため、復活のために勇者を利用しようとします。クリア前の世界では、ニズゼルファの復活を阻止するため、ウルノーガが勇者の星を破壊しました。クリア後の世界では、ウルノーガに勇者の剣を奪われるのをニズゼルファが阻止しました。
勇者を手助けしているようで、実は諸悪の根源というのが、ドラクエ11の面白い設定です。
ドラクエ11の3つの世界
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ドラクエ11には、3つの世界が存在します。
1つ目は、クリア直後まで主人公がいた世界です。ここには、ベロニカもニズゼルファもウルノーガもローシュの子孫もいません。
2つ目は、主人公が過去へ戻って、ウルノーガとニズゼルファを倒した世界です。ここには命の大樹もありますし、世界も破壊されていません。ただ、ローシュの子孫もいません。
3つ目は、セニカがローシュの時代へ戻った世界です。ローシュとセニカの再会後を推測すると、ウラノスの裏切りを知ったセニカが過去に戻ったことで、ローシュは無事ニズゼルファにトドメを刺したと考えるのが妥当でしょう。
時の番人は「時のオーブを壊すと全てが過去にまき戻る」と語ったので、3つの世界が平行世界(パラレルワールド)として存在するのではなく、過去に戻った時点から全てをやり直すと考えられます。つまり、セニカがローシュの時代に戻ってニズゼルファを倒したら、主人公が勇者の生まれ変わりとして誕生することもなくなります。
ドラクエ11とロトシリーズの関係
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真エンディングの最後で、ローシュの物語を読んでいた女性が本を本棚に戻し、子供を起こしに行き、「今日はお前が初めてお城に行く日だったでしょ」と語りかけます。
このセリフは、ドラクエ3の冒頭のシーンです。つまり、セニカが過去に戻った世界の先がドラクエ3へと繋がっています。ドラクエ3における伝説の勇者はローシュのことで、勇者の子孫とはローシュの子孫のことです。時間軸では、ローシュ → ドラクエ3 → ドラクエ1 → ドラクエ2と続きます。
セニカが過去に戻ったことで、ドラクエ11の冒険自体が歴史から消えたことになります。ロトシリーズの裏の世界という意味で、ドラクエ1のロゴを反転させたのかも知れません。
ドラクエ11に残った謎
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クリア直後の世界で、時の番人は「時のオーブを壊すと全てが過去にまき戻る」と語ったのですが、カミュは「主人公はまたここに戻って来られるんだろうな?」と問いかけ、時の番人は「一度過去に戻ればおそらく二度とこの世界には戻って来られないでしょう」と答えます。
制作者側の意図がどうなのかは分かりませんが、「全てが過去にまき戻る」のか「平行世界(パラレルワールド)として主人公のいない世界も存在する」のか、設定が曖昧です。